企業セミナーの講師である著者は、近年の技術者の技術に対する興味が驚くほど少ないと感じ、そのことを憂慮している。
著者はその原因を、コンピュータがわからなくなっている、すなわち技術が多様化と共にブラックボックス化し、その結果、技術に対して興味を失ったり、不安になったりしていると考えている。
本質を理解することによって、技術への興味を回復し、新技術へ挑んでいくための礎とすることが本書の趣旨だ。
<p> 内容的には、入力・演算・出力から始まり、ハードウェアとソフトウェア、プログラミング、データベース、ネットワーク、SEの業務知識と、コンピュータの初等教育で扱われる内容をほぼひととおり網羅している。
確かに、新入社員研修でもそのまま使える内容ではあるのだが、用語をできる限り並べるようないわゆる「テキスト」とは異なり、コンピュータを理解するうえで重要なポイントをできるだけ掘り下げようとしている姿勢が大きな特徴と言えるだろう。
例えば、ハードウェアの説明をするために、回路図の読み方やCPUのピンの役割まで解説する。
その一方でオブジェクト指向プログラミングやXMLなど新しい技術もわかりやすく説明しているので、レガシーな知識をバランスよく習得していけるようになっている。
<p> 基礎知識を持たない新人文系SEにも最適だが、受験勉強で年号だけを覚えるような虚しさを技術に対して抱いてしまっているベテランにも、高校の教科書を読み返すような感覚で目を通してほしい。
(大脇太一)
本質がわかる“なぜ”シリーズ第4弾!
ベストセラー『プログラムはなぜ動くのか』の著者 矢沢久雄氏 待望の最新作。
<p> 本書はベストセラー『プログラムはなぜ動くのか』の姉妹本として、この1冊だけ読んでも理解できる、わかりやすい内容です。
前作ではとり上げなかった「アルゴリズム」「オブジェクト指向」「データベース」「ネットワーク」「セキュリティ」など、コンピュータの中のしくみを“誌上での実験”を通してわかりやすく解説しています。
<font size=-1><b>著者の矢沢久雄でございます。
</font></b>
本書「コンピュータはなぜ動くのか」は、ベストセラーとなった前作「プログラムはなぜ動くのか」の続編として書かせていただきました。
前作の読者様の中に「話題なので買ったが難し過ぎて理解できなかった」というコメントをお寄せいただいた方がいらっしゃいました。
70歳代のおじいちゃんでした。
著者として、とても申し訳ない気持になりました。
本書は、コンピュータの絶対的な基礎から始めて、ハードウエア、プログラミング、データベース、ネットワークまで知識の範囲を網羅し、最後にシステム開発手法でまとめさせていただきました。
前作より基礎からわかりやすくを目指して書かせていただきました。
いかがでしょうか?皆様のご感想をお聞かせください。
よろしくお願いします。
コンピューター技術の、知識の範囲、絶対的な基礎、ゴールなど、10年後も通用する“基本”を身につけるためのシリーズ第4弾。
コンピュータ技術の知識の範囲、絶対的な基礎、ゴールを身に付けられるように、ハードウエア、ソフトウエアの基礎知識について解説する。
コンピュータ業界にいながら最新の技術に追い付けないと悩んでいる人などに最適。
矢沢/久雄
1961年栃木県足利市生まれ。
株式会社ヤザワ代表取締役社長。
グレープシティ株式会社(旧:文化オリエント)アドバイザリースタッフ。
電脳ライター友の会会長兼事務局長。
大手電気メーカーでパソコンの製造、ソフトハウスでシステム開発を経験し、現在は独立してパッケージ・ソフトの開発と販売に従事している。
本業のかたわら、プログラミングに関する書籍や雑誌記事の執筆活動、セミナーやカンファレンスにおける講演活動なども精力的に行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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