本書は、C#でコードをいかに短く記述するかというアイデアをまとめた解説書で、2011年1月に発行した第2版の改訂版になります。
第2版では、C# 5.0の言語仕様で使用可能なLINQを切り札としてコード半分を実現していました。
当時はまだLINQは全C#プログラマの共通基盤ではなかったからです。
この第3版では、C# 7.0の世代までに機能を広げ、以下のアイデアのもとにコードの短縮化を示しています。
・C#の改良により、よりソースコードを短く書くための機能が拡張されている
・LINQを使わない方が短く書けるケースもあるが、意外と盲点になっている
・もっと短く書けるケースを新たに閃くこともある
具体的には、式化、out変数、値型タプル、null演算子などの機能を使うアイデアを紹介しました。
さらに第3版では、気になった項目についてはコードの実行速度にも着目しました。
特に注意すべき点はLINQです。
LINQは高速ではありません。
LINQの多用は速度をスローダウンさせるケースがあります。
ですから、より望ましい書き換えとしてLINQ の利用を避けた場合があります。
つまり、第2版では「LINQを使って短縮しました」という結論だった事例が、
今回は「LINQを使わないようにより短く書き直した」という結論に変化しているものがあります。
その常識はもう古い!第2版を全面刷新、最新C#で最短コーディング!!式化、out変数、値型タプル、Null条件演算子などでコード量を大幅削減。
川俣/晶
株式会社ピーデー代表取締役。
1964年4月生まれの東京出身。
東京農工大学化学工学科を卒業後、マイクロソフトでMicrosoft Windowsの日本語化に従事。
ピーデー代表取締役。
日本XMLユーザーグループ代表。
マイクロソフトMVP(Visual Studio and Development Technologies)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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