情報化社会の進展とともに大量のデータが得られるようになり、また社会科学でも実証志向の高まりから調査研究が盛んに行われている。
しかし、「因果推論」を行なう際のデータの偏りや「選択バイアス」を無視してしまうと、いくら大量のデータがあっても真実とは逆の結論が導かれることすらある。
本書では豊富な具体例とともに、「共変量情報の積極的な利用」「欠測データモデル」「セミパラメトリック推定」という3つの武器を用いて、偏りのあるデータから正しい推論を行なう方法論を示す。
関連して、インターネット調査の偏りの補正や「データ融合」についても詳しく説明する。
星野/崇宏
1975年生まれ。
2004年東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。
情報・システム研究機構統計数理研究所、東京大学教養学部を経て、2008年より名古屋大学大学院経済学研究科准教授。
現在、独立行政法人科学技術振興機構(JST)さきがけ「知の創生と情報社会」領域研究代表者を兼任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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