著名ハッカーたちの英知と皮肉とユーモアを結集したJargon Fileを完全日本語化!「伽藍とバザール」で知られるエリック・レイモンド編纂。
Jargonって知ってますか? お寿司屋さんで、「お茶」を「アガリ」という人いますよね。
「しょうが」を「ガリ」、「わさび」を「サビ」、「醤油」を「ムラサキ」など。
これらはもともと寿司職人たちが使っていた符丁(いわば業界用語)が広まったものだそうです。
「技術用語」のように正式ではないけど、「スラング」ほど俗っぽくもない――このような位置づけの専門用語を英語で「Jargon」といいます。
<P> インターネットが普及しつつあった頃、電子メールやネットニュースでハッカー(クラッカーではない)たちが使っていたJargonをまとめようという動きがありました。
30年近く前のことです。
スタンフォード大学やMITなどの研究者を中心に最初の「Jargon File」が作成され、知る人ぞ知る存在となりました。
現在も改訂は続けられていて、内容充実、巨大化して多くの読者を楽しませています。
次のような項目があります。
<P>banana problem(バナナ問題)
big-endian(ビッグエンディアン)
Chernobyl packet(チェルノブイリパケット)
creeping featurism(忍び寄る機能主義)
double DECkers(DEC従業員どうしが結婚した場合)
eyeball search(目玉検索)
memory smash(メモリ粉砕)
RTFM(Read The Fucking Manual)(マニュアルを読みやがれ)
RTFS(Read The Fucking Source)(ソースを読みやがれ)
UTSL(Use The Source Luke)(ソースを使うのじゃ、ルーク)<P> くわしくは本書をお読みいただきたいのですが、深淵な意味をもつものから、技術的に高度なもの、文化・民族・宗教・SFなどがからむ少しアブナイもの、単なる軽いダジャレまで、豊富な内容のJargon Fileはこの30年ほどのコンピュータ業界の一種の裏面史であるほか、ハッカーをとりまくサブカルチャーのスケッチとも呼べるものです。
<P> Jargon Fileの書籍化は、米国では4回行なわれています。
その最新版が『The New Hacker's Dictionary third edition』であり、その全訳がこの『ハッカーズ大辞典 改訂新版』です。
ぜひご一読をお薦めします。
Jargonとは技術スラングの一種。
Jargon Fileは、MITやスタンフォード大学などを源流とし、30年近くも収集・改訂が続けられてきたインターネット上の用語集であり,本書はその完全日本語訳。
有名無名ハッカーたちのユーモア、有名なハック事件、伝説の傑作コンピュータや消滅したプログラミング言語などが登場するJargon Fileは一種のコンピュータ裏面史であり、ハッカーを取り巻くサブカルチャーのスケッチでもある。
インターネットに伝わるあらゆるジョーク、スラング、謎、伝説に出会える世界最大のJargonファイルを完全日本語化。
読み物も充実、読んで楽んで楽しいハッカー座右の1冊。
約100項目を追加した、95年刊の改訂新版。
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復刊してほしいコンピュータ関連の技術書