cocos2d-xはオープンソースの2Dゲームフレームワークで、iOS、Androidだけでなく、さまざまなプラットフォーム開発が可能です。
本書はcocos2d-xでiPhoneおよびAndroidで動作するアプリを開発する方法とテクニックを、サンプルを交えて解説していきます。
Chapter1「cocos2d-xについて」では、cocos2d-xの概要と、環境構築を解説します。
Chapter2「パズルゲームをつくる」では、「にゃんがめ」というパズルゲームを作りながら、プロジェクトの作成、背景の表示、コマの表示/消去やアニメーション、スコア表示、ハイスコア表示、リセットボタンの表示、ゲーム終了処理など、ゲームアプリに必要な一通りの機能や動作の実装を学習します。
自作のアクションクラスの作成や、cocos2d-xと一緒に使うと便利なツールなど、さらにスキルアップするためのノウハウも解説しています。
Chapter3「カジュアルゲームをつくる」では、簡単なアクションゲームを作ります。
CocosBuilderというインターフェイス作成ツールとcocos2d-xの連携、マルチレゾリューション対応などが学習テーマです。
Chapter4「物理演算を行うゲームをつくる」ではピンボールゲームを作ります。
物理エンジンのためのシェイプを作成するツールPhysicsEditorの解説や、縦画面表示の設定、Box2Dを利用した物理演算の実際などを取り上げて解説していきます。
Chapter5「実践的な画像表現」では、画像表示の高速化をテーマにして、いろいろな方法を解説していきます。
Chapter6「ネイティブ間連携」では、cocos2d-xとiOS・Android間のアクセスや、逆にiOS・Androidからcocos2d-xへアクセスする方法を解説します。
アプリ内課金といった、cocos2d-xでサポートしていないOSの機能は、自分で実装しなければなりませんが、そういうときにこの各OSとの連携の知識が必要となります。
Chapter7は「cocos2d-xをもっと知るために」として、cocos2d-xのサイトの見方やGitHubで最新情報を確認する方法など、よりノウハウを吸収していくための手段をまとめました。
本書で解説に使用したサンプルファイルは、本書サポートサイトからダウンロードできます。
cocos2d-xを使っている人、cocos2d-xに興味がある人、マルチプラットフォームのアプリ開発を行いたい人、……などなどアプリ開発者必携の1冊となっています。
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