この書籍の内容

内容紹介

■■ 2013年GOOD DESIGN AWARD グッドデザイン賞受賞 ■■

プロデューサー: 慶應義塾大学 井庭 崇

ディレクター: 慶應義塾大学 井庭 崇

デザイナー: 慶應義塾大学 井庭 崇、坂本麻美、松村佳奈、荒尾林子、柳尾庸介、濱田正大、村松大輝、松本 彩、原澤香織、下向依梨、中野えみり、仁科里志、野村 愛、安浦沙絢、山口祐加

審査委員: 中谷日出(ユニット長)、池村明生、林 千晶、吉田順一

概要

聴き手の発想や発見を誘発する「創造的プレゼンテーション」の秘訣を、パターン・ランゲージの形式でまとめた書籍。

プレゼンテーションをデザインする「状況」で、どのような「問題」が生じやすく、それをどう「解決」すればよいのかを小さな単位でまとめ、一つ一つに名前をつけた。

本書では34個の秘訣(「パターン」という)を紹介している。

読者の今のやり方を出発点として、パターンを少しずつ取り入れることで、その人らしさを踏まえたデザインスキルの成長を支援する。

また、パターンの名前を共通言語とした対話やコラボレーションが可能となる。

なお、本書は自らが「創造的プレゼンテーション」となるようにデザインされている。

デザイナーのコメント

本書は「パターン・ランゲージ」という実践知の記述方法にもとづいて書かれています。

この方法は、建築デザインの分野で考案され、ソフトウェア・デザインの分野で普及したものです。

現在、私たち井庭研究室では、創造的な人間行為のデザインへの応用に取り組んでいます。

今回その成果のひとつが、「デザイン」の観点から評価されたことを大変うれしく思います。

本書は、内容や文章はもちろん、イラストやレイアウト等もすべて自分たちでこだわりをもってつくっています。

書店に並ぶと、よくある「プレゼン本」と同じように見えてしまうかもしれませんが、実は「つくり」がまったく違う、ということを知っていただく機会になれば幸いです。

井庭研究室では今後、本受賞作の姉妹編である『ラーニング・パターン』や『コラボレーション・パターン』の書籍化に取り組むとともに、まったく新しい領域 ――― 防災、教育、組織変革、グローバルな生き方、日本的方法の再生等 ――― での創造的活動の支援にも取り組んでいきたいと思います。

今後とも、ご支援、ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

審査委員のコメント

コミュニケーションをとることが重視される現代社会においては、プレゼンテーションする機会も多くなる。

最近では若い人のプレゼンテーション機会も多く、前世代を生きた人間にはうまく伝えられないこともある。

本書籍はプレゼンテーションの本質的な理解を促すための秘訣(視点や考え方など)がわかりやすく整理され、ウィットの利いたイラストやコピーを用いて学生でも読みやすいように仕上げており編集デザインの観点から評価した。

また相手の存在を理解しなくてはならないデザイン意識の指南書としても期待したい。

内容

プレゼンテーションを、「伝達」だと思うことは、もうやめよう。

愛らしいキャラクターと一緒に学ぶ創造的なプレゼン、34 のヒント!

魅了するプレゼンは当たり前。

本書の着眼点は「創造を誘発するプレゼン」。

プレゼンを聴いた人までそのプレゼンに触発されて、アイデアを次々と出してしまうような創造的なプレゼンのヒントを34パターンで解説する。

各パターンは4頁で読み切り。

まず冒頭頁で、そのパターンのポイントを視覚的に表現し、その後の3頁では具体例を交えながら、分かりやすく説明する。

魅せ方のみならず、聴き手の生き方にまで影響を与える創造的なプレゼンのヒントを伝授する革新的な1冊。

内容(「BOOK」データベースより)

プレゼンテーションとは単なる伝達ではなく創造の誘発である。

著者について

井庭 崇(いば たかし)

慶應義塾大学総合政策学部准教授

1974年生まれ。

慶應義塾大学環境情報学部卒業後、2003年同大学大学院政策・メディア研究科博士課程修了。

博士(政策・メディア)。

慶應義塾大学総合政策学部専任講師、マサチューセッツ工科大学スローン経営大学院 Center for Collective Intelligence 客員研究員等を経て、2010年より現職。

著書に、『複雑系入門:知のフロンティアへの冒険』(共著、NTT出版、1998年)、『リアリティ・プラス 社会システム理論:不透明な社会を捉える知の技法』(編著、慶應義塾大学出版会、2011年)等。

2012年にNHK Eテレ「スーパープレゼンテーション」でプレゼン解説を担当。

井庭研究室 プレゼンテーション・パターン プロジェクト

坂本麻美、松村佳奈、荒尾林子、柳尾庸介、濱田正大、村松大輝、松本 彩、原澤香織、下向依梨、中野えみり、仁科里志、野村 愛、安浦沙絢、山口祐加

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

井庭/崇

慶應義塾大学総合政策学部准教授。

1974年生まれ。

慶應義塾大学環境情報学部卒業後、2003年同大学大学院政策・メディア研究科博士課程修了。

博士(政策・メディア)。

慶應義塾大学総合政策学部専任講師、マサチューセッツ工科大学スローン経営大学院Center for Collective Intelligence客員研究員等を経て、2010年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

みんなのレビュー

まだレビューがありません

Qiitaでこの書籍を紹介している記事