本書は主にITエンジニアを対象とし、3部構成になっています。
基礎編(1~5章)では「ブロックチェーン=金融」というイメージを払拭します。
まずはビットコインとの混同を解き、技術の概要と意義、登場の背景をざっくり説明します。
また、金融機関をはじめ各国政府機関や企業間の実証実験、応用事例等を通じて、各業界の動向を紹介します。
理論編(6~10章)では、ブロックチェーンの構成要素であるP2Pネットワーク、コンセンサスアルゴリズム、電子署名およびハッシュ暗号を解説します。
これら既存技術によって解決されたことと、まだ解決されていない問題を明らかにし、ブロックチェーン技術を利用する上での課題を考察します。
実践編(11~14章)では、代表的な3つのブロックチェーン基盤であるBitcoin Core、Ethereum、Hyperledger Fabricを動かしてみます。
実行環境を構築して、暗号通貨による送金やマイニングを実行するほか、簡単なサンプルアプリケーションを作成します。
これらの作業を通じ、スマートコントラクトの開発方法、各ブロックチェーン基盤の特徴や違いについて理解を深めます。
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