ゲーデルの不完全性定理は中学生にもわかる!
「不完全性定理」の名は、数学ファンはいうにおよばず、20世紀の思想に少しでも興味のある方なら、理系、文系を問わず、だれもが1度は耳にしていることと思います。
しかし、「では、その内容は?」となると、大半の人があいまいにしか答えられないのではないでしょうか。
「どうせ超難解な理論だろうから、わからなくて当たりまえ」と、はじめからあきらめている人もいるかもしれません。
ところが、この定理の証明のアイデア自体は、いたってシンプルで明快なものであり、きちんと説明すれば中学生でも理解できるものなのです。
本書では実際に、そのような説明を試みてみました。
(本書「はじめに」より)
1953年、長崎県生まれ。
京都大学理学部(数学専攻)および同大学文学部哲学科を卒業。
サイエンスライター。
最先端の科学理論を万人にわかるように鮮やかに解説する手腕には定評があり、ファンも多い。
『数学・まだこんなことがわからない』(ブルーバックス)で91年度講談社出版文化賞科学出版賞受賞。
その他、『まだわからないことがある』(ブルーバックス)、『ウイルスが「人間」を支配する』『奇想、天外に挑む』(光文社)など著書多数。
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